こんにちは。rotarymarsです。
今回は、前回の記事で少し触れた3走目の振り返りをしたいと思います。
何があったか
3日目の走行(3走目)で、ロボットがスタートした後にコースのタイルが外れてしまうという事態が発生しました。
そのため、やむを得ず競技進行の停止(Lack of Progress)を宣言し、前のチェックポイントから再スタートすることになりました。
しかし、コースが外れたままでは当然ロボットが何度走ってもライントレースができないため、コースを一時的に固定する必要がありました。
競技に参加している立場である僕はコースに触るべきではないと考え、審判の方に「コースが外れてしまっていますがどのようにすればよいですか」と尋ねました。その結果、一時的に手で固定するという措置を取っていただくことができました。
今回の記事では、そのときにどのように対応するのが正解だったのか、またルール上の曖昧な点について、公式ルールを参照しながら今後のためにまとめたいと思います。
参照するルールはこちら:RCJRescueLine2025-final-1.pdf
コースが壊れた場合
まず、ロボットによってコースが壊れた場合のルールを確認してみます。
§4.2.4
Robots must not damage any part of the field in any way.
この規定を見る限り、いかなる条件であってもロボットがフィールドの一部を損傷することは許されていません(かなり当然ですね)。
しかし今回のケースでは、確かにロボットが動いたことによって損傷が生じたものの、どのようなロボットであっても同じ結果になっていたと考えられます。
また、§2.2.1には繰り返しコースを破壊するロボットは失格になると書かれていますが、今回のように大会側のコース設営に問題があって破損したように見える場合にも、ロボットが失格になるのでしょうか。
さらに、大会運営側の過失によって選手が不利益を被った場合の措置についても明記されておらず、この点についてはルール上の曖昧さが残ると感じました。
コースが壊れたあとの競技の進行について
コースが壊れるという事態は本来あってはならないことだと思いますが、もし起こってしまった場合、どのように競技が進行するべきなのでしょうか。
今回は審判の方に手で固定していただくことになりましたが、ルール上厳密にどう対応すべきかは明記されていません。
例えば、コースが壊れた場合には、競技を一時的に停止し、コースを修復するための時間を設けるべきです。また、修復後にロボットを再スタートさせる前に、コースが正しく修復されたことを確認する手順も設けるべきでしょう。
いずれにしても、ロボットの過失によらないコース破損に対する対応フローは、ルールに明記されているべきだと感じました。
その後の対応
競技終了後、審判の方と対応について相談することになりました。
チームキャプテンである僕と副キャプテンのもう一人のメンバーとで審判の方と話し合い、「コースが外れたことによって発生した進行停止の回数を1回減らす」という対応を取っていただけることになりました。
このような柔軟なご対応をしていただけたことは非常にありがたく、審判の方には感謝しています。
しかしその後、チームメンバーと議論したところ、「進行停止の回数を1回減らしていただいたことはもちろんありがたいが、その他にも競技時間のロスが発生しているため、本来であれば競技時間やレスキューに割ける時間も変わっていたはずだ」という意見が出ました。そこで、「進行停止の回数を減らすだけでなく、競技時間も調整すべきではないか」という点について、改めて審判の方と相談することになりました。
競技終了後に僕はすでに得点にサインをしていたため、得点の修正を求めるつもりは全くありませんでした。しかし、このような場合に本来取るべき最善策は何だったのだろうかと、個人的に考えさせられました。
最終的には審判の方と話し合い、得点の調整は行われないということになりました。
§8.1.3
After gameplay, the referee will ask the captain to sign the score sheet. Captains will be given a maximum of 1 minute to review the score sheet and sign it. By signing the score sheet, the captain accepts the final score on behalf of the entire team. In case of further clarification, the team captain should write their comments on the score sheet and sign it.
この規定によると、競技の得点を説明されたあと、キャプテンがサインをするまでに与えられる時間はわずか1分です。
これでは、本来チームメンバーと協議できるはずの事柄についても、検討する時間が十分に取れないのではないかと感じました。
確かに、みだりに得点結果へのサインを拒否することは望ましくありません。しかし、このような場合には大会主催者側からもチームメンバーと一度話し合う時間を設けるべきではないかと感じました。
まとめ
今回の3走目の振り返りを通じて、コース破損時の対応、競技時間の調整、得点修正の可否といった点について、ルール上の曖昧さが存在することがわかりました。
そのため、今後の大会ではこのような場合の対応がルールに明記されることを期待しています。
特に今回、自分たちにとって3走目の得点は非常に大きな意味を持つものだったため、今後同じような事態に直面する可能性のある他チームのためにも、これらのルールを整備する必要があると考えています。